無音を考える

PCの静音化を進めて行くと、「PCを無音化できないか」と考えると思います。
無音というものを考えると、「完全に音が無いこと」、音が発生するものから、ある環境下では「音が聞こえないこと」の2通りの考え方あると思いますが、ここでは後者として考えることにします。

私もよく使ってしまう言葉に「ほぼ無音」がありますが、非常に曖昧です。
また数値としはdbがありますが、同一の環境下の同一測定器で複数の製品比較のために測られたものは信頼性が高いですが、それ以外ではあまり信憑性がありません。
仮に、「この製品は(15〜30db)です。図書館では(30〜45db)ですから、この製品はほぼ無音と言えるでしょう。」という類の商品の紹介を信じて購入し、その人の家が静かな住宅街であると、全然「ほぼ無音」ではないことに失望することでしょう。なぜそうなってしまうのかは、まず家庭環境が静かであること、騒音の測定位置が定まっていないこと、購買意欲を煽るために静音性を強調している可能性があるとだと思います。いずれにしても、PCの静音化は騒音を少なくしていき、無音に近づけることです。つまり、「ほぼ無音」ということですが、それはパソコン・パーツ売り場や日中の事務所等で「ほぼ無音」ということではなく、一般的な家庭で「ほぼ無音」でなければ意味のないことです。(最近は雑誌の静音レビューでも深夜に行なう場合があったり、メーカー製のPCで騒音の測定位置を明示してある、良心的と思われる静音表現もあるようです。)

実際にPC静音化を考えると、家庭環境といってもPCを使う時間帯により、変化します。
ある程度静音化を実践しているユーザーでは、生活音のある日中や、 ゲーム中やMP3などを聞いている場合や、夏季の虫の音や空調の騒音がある場合などでは周りの音にかき消されPCは容易に無音になりやすく、(夏季を除く)深夜〜早朝の静音化は相当に厳しいものになります。
またこれから静音を目指すユーザーでも、生活音の多少ある環境での「ほぼ無音」の達成までは、(PCによりますが)それほど高いハードルではないと思います。

深夜など静かな環境でのの静音化でも、画面と対座し音を出さない処理では低負荷のものが殆どで、そのような場合はファンの回転数を聞こえぬ程度に落とすことも可能になりますし、また、BGMを流す(例えば、MP3など)ことも良い考えだと思います。

画面と対座しない長時間の処理、エンコーディングや、深夜テレビの録画の場合はマシン負荷のあがりますが、PCからある程度離れているでしょうから、かなりハードルも下がります。より安全性を考慮できる程度にファンを使用し、かつ音が聞こえない状態にすることも可能でしょう。
外出中のテレビ録画などは、騒音など聞こえないのですから、(特にスタンバイが不安定でできない環境では)騒音を気にせずにファンを回したほうがいいのは言うまでもないことです。

このように時間帯や行う処理により、ファンの回転を制御し温度管理を自分で行う(SPEEDFANなどを使う事を含む)ことで、無理と思われているようなハイスペックマシン(発熱マシン)の静音化も、現実に近くなっていきます。何をやっていても静かなマシンよりも、稼動音を聞きたくないときに、それをなくせるほうが無理のない静音だと私は考えます。ゲーム中はゲーム音楽が流れていますからぎりぎりの冷却で凌ぐ必要はなく、少しファンを強めてもファン音は聞こえません。また無理な温度でも短時間(常時高温でなければ)であれば、ある程度は許容範囲に入るはずです。逆に安定動作していても、常時高温では機器の寿命が平均よりも短くなっていくものと考えられます。


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