えと

 

G.クルックシャンク展2003/03/15

トップへ

映画の話
漫画の話
小説の話
展覧会の話
お芝居の話
他の話

リンク

 

映画の話……………
タンポポ

トカレフ
OUT
ホワイトアウト
幻の光
天国までの100マイル
ドリフトウッド
ミステリアス・ピカソ
メトロポリス
CUBE
マルコビッチの穴
ぼくんち
MOON CHILD
イングマール・ベイルマン
映画祭-その1-
デリカテッセン
惑星ソラリス
アメリカンサイコ
リーグオブレジェンド
大阪ヨーロッパ映画祭
アリス
★死に花

テレビ版「濱マイク」
テレビ版「ニキータ/シ-ズン3」
I<アイ>の世界

漫画の話
鋼の娘
メトロポリス
北極警備隊
The WORLD
CYPHER
本気のしるし
笑う吸血鬼

 

れは以前、「ビゴーの世界展」を見に行ったときに出したアンケートが抽選に当たって、無料入場券を手に入れていたのだ。昔も当たったことある。応募が少ないのかな。今日もアンケート出しといたけど、さすがに2展覧会続けて招待券は当たらないかネ!引っ越してるから住所違ってるけど、きっとアンケートを管理してる人は私の名前に見覚えがあるにちがいない…そんな何百通もあるわけじゃないだろうしさ!
そ、招待券は2名まで入場できたので、最近会ってないラブリー男子に声をかけたのだが振られた…声をかけるのが直前すぎたいくらなんでも。でも何日も前から計画して待ち合わせて行くほどのモンでもないしさー。マ、エンがなかったってことで。

ルックシャンク。初めて聞く名前。イギリスの諷刺・挿絵画家です。とにかく展示された作品数がおおくて(350点以上!)、それら全てに解説のキャプションがついているので、いい加減つかれた。疲れたけども、でも楽しかった。エッチングってどうしたって作品自体の大きさは小さいんだけど、その小さな画面に微細に描かれた情報の多いこと!風刺画とかは特に、諷刺する理由とかを画面の小道具にかたらせたりしてるので、宝探しのように、画面全体をなめるように見る楽しみがある。(例えば病気で苦しんでる女性の部屋には深酒をする女の絵が掲げられている。)挿絵だと、物語に沿って、何点もの作品が見られるので、物語自体を楽しむという楽しみもある。

巻なのが、酒の恐ろしさを説く「酒ビン」と「酒乱の子供たち」。これは諷刺作品ではなく、禁酒運動家の人に勧められて作った作品。平凡で平和な家庭が、酒を覚えたことからどんどん転落していく様を描いている。
「酒ビン」では同じ部屋の様子をえがいてるのだけど、父親が荒んでゆくにつれ部屋の様子もどんどん荒廃していき、修羅場をむかえる。最後には小さい娘は死に、妻は撲殺され、上の娘は娼婦に、息子は悪の道へ足を踏み入れ、父親は狂気にとりつかれてしまう。「酒乱の子供たち」では、この最後生き残った2人の子供が落ちぶれていく様をえがいていて、息子は強盗をはたらいて囚人船で病死し、娘は肉親を失い酒でおかしくなって自殺する。このラスト、娘が橋の上から飛び降りるシーンで終わってるのがショッキングで、かなりコワイ。クルックシャンクは、この作品を描いてから自ら禁酒したそうな。
それにしてもこの時代のお酒ってのは、今で言うところの麻薬くらい、やっかいでコワイものだったんすね…。なんでだろう。彼の父は飲酒競争で死んだらしいし、酒に飲まれる時代だったのだろうか。スゲーな…。

ッチングって小さい画面に、微細なタッチで描き込む割には、その印象は軽い。肉筆でなく印刷物、ということもあるだろうし、絵の具を上から塗り重ねて修正するというようなことが出来ないので(実際修正はできるらしいが)、ムダな線がなく、計算されたその線自体がリズムを持つので、軽やかな印象になるのだと思う。その線一本一本がいとしい。タペストリのように緻密に織り上げられ、無限にひろがる世界が好きなのです。
3時半に入場して、6時の閉館間際まで居座りました。つかれたけど満足。充実したひとときでありました。楽しかった。

All rights reserved by masa