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ランス?なんかカワイイ映画だったよ!
世紀末だかなんだか、とにかく食糧難のある街のあるアパートメントでは、肉屋が求人広告をだして「食糧」を捕獲していた。ある日「ピエロ」がやってくる。体格は貧弱だが肉屋は雇うことにした。とりあえず太らさなければ。
「ピエロ」は誠実に命じられた雑務に精を出す。あるとき肉屋の娘と恋におちる。娘は「ピエロ」を殺されたくなくて父親に訴えるが無視されてしまい、いるかどうかもわからない「地底人」に助けを求めにマンホールから地下へ降りる。「地底人」?。新聞では、貴重な食糧を盗む不逞の輩らしいが、「地上」の人間は人間を食うことしか考えていない。得体の知れない者達だろうが、地上の人間よりはマシだと思ったのかも知れないな。

くして娘は、父親の財産(大量の豆)を地底人に提供することを条件に、「ピエロ」を助けるように約束させる。一方肉屋は、いよいよピエロを「解体」しようと罠をめぐらす。アパートメントの住人も、もう当分肉食ってねーぞ!と興奮気味に娘とピエロを追いつめる。グレイトな方法で彼らの手を逃れ、しぶとく食い下がる肉屋との対面。そこで肉屋は自らの放ったナイフのおかげでなんだか哀れに命を落とし、2人に平和な日々がおとずれるのであったー。ちゃんちゃん。

やー、かなり面白かった。内容もタイトルも全然知らなくて、ビデオやでたまたまパッケージが目について、どんなんかいのう、と別段期待せずに借りたですよ。そのパッケージとは、男が「俺はしらねーよ」という表情で頭に包丁かぶった(かぶる?)まま、お皿に乗せられているとゆーもの。なんかこの表情が、ひょうひょうとしてて良かったんだよ。内容ざっとよむと、B級スプラッタ?て感じだったんだけどな。
ストーリー始まってすぐが割とおどろおどろしてたし、いつスプラッタになるのだーと戦々恐々としていたのだけど、別にスプラッタじゃなかった。なーんだ。
実際は音も映像も、リズムのよいかわいい映画でした。うん、音というかテンポがかなりイイかんじ。

パートメントにはいろんな人がいて、それぞれ好き勝手に暮らしている。「捕獲」の為に皆で団結する以外は、他の住人なんか知ったこっちゃないわ、と言う感じでなんだけど、ある部屋でメイクラブが始まっちゃったりすると、そのベッドのリズムにアパートメントの住人全てのリズムが支配されちゃったりなんかして。なんかね、アパートメント全体が、いっこの人間のような。ある人間の体内の湿ったかんじがした。運命共同体というか。
高橋葉介の昔の作品の雰囲気に似てるなーと思ったよ。パッケージの、皿の上の男なんて、もろにそういう漫画あったもんね。高橋葉介のが先なので偶然なんだけど(この人はよく映画やら昔の怪奇テレビシリーズへのオマージュのような作品を描くのであるよ。鈴木清順やらウルトラQやら)。

エロはチェロを弾く娘とある楽器を奏でるのだけど、これは一応ヒミツにしとこう。わたしゃびっくりしました。この楽器は日本の特にオオサカの文化だとおもっていたので!海の向こうにもあったのねー!あの滑稽で、それでいてもの悲しい音色。一見チェロとはミスマッチじゃ??と思ったけど、不覚にもちょっと感動した…。ラストで2人は誰にも気兼ねせず、アパートの屋根の上でデュエットをする。殺伐とした世の中なんて眼中にないのね。恋する2人というよりは平和しかしらない生き物ってかんじ。そうはいっても食べてかなきゃ!肉屋(お父さん)死んじゃったじゃん!とか思うけど、2人がなんかカワイイのでいっか〜。

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