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メトロポリス/フリッツ・ラング2002/11/25

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阪ヨーロッパ映画祭というのに行ってきました。天保山・海遊館ホール。
なんか、もう9年目だそうで、毎年けっこうスゴイ人がゲストにきていたりするらしい…知らなんだ。「映画祭」ってどんなものやら、よくわからないまま行ってみた。
パンフレットを見て、見てみたいの何本かあったのだけど、すでに終わっていたり時間の都合がつかなかったりで、結局みれたのは「メトロポリス」というドイツ映画1本。数年前に公開された手塚治先生のアニメ映画「メトロポリス」の、もとになった作品なのだそうな。これ、今回のラインナップの中では一番古く、1926年の作品。そんで舞台を2000年の未来に設定したSF。事前にこれ以上の情報はなかったのだけど、これだけですんごい心惹かれました私は!!

は未来、高度な科学都市「メトロポリス」は、明るく無邪気な特権階級と、彼らを支える労働者とにわかれており、労働者達は地下での生活を余儀なくされていた。「メトロポリス」の支配者の息子である主人公(名前忘れた…)はある日、地底からやってきた娘マリアに出会い、恋に落ちる。彼女を追って地下世界までたどりついた彼は、それまで知らなかった労働者達の姿を目の当たりにして愕然とする。人格を失ったかのように、ひたすら機械のように働き続ける労働者達。彼は父親に直談判する。
息子が地底の女に恋をしたこと、そしてその女が労働者達の指導者的立場にあることを知った父親は、科学者のもとをおとずれる。科学者はかつての恋人ににせた人造人間をつくっていた。父親はこの人造人間に地底の女の顔をつけ、労働者の希望をふみにじり、また息子の心を労働者からひきはなそうとしたのだ。父親のもくろみは成功したかにみえたが、世を憎む科学者によって、労働者達は暴走を始め、美しい都市「メトロポリス」は機能を停止してしまう…

れ、無声映画で、全編にわたってずーっとオーケストラによる音楽が流れてるだけでした。ストーリーやセリフは、要所要所暗転になって字幕がでるのだけど、字幕はほんとににすこしだけで。無声映画ってこんなものだったの?無声映画のイメージと言えばホレ、チャップリンとかのコメディーもので、もともとセリフなしで動作や展開で笑わせるものだとおもっていたけど、これは音も字幕もないまま、役者はみんな、なんかいっぱいしゃべってましたよ。てことはちゃんと台本にはセリフがあるんだよねー?なのに字幕にはしないんだ。確かに字幕ほとんどなくても、ストーリーはちゃんと分かった。字幕あんまし読まなくてもいいし、らくでしたよ。新鮮な体験。

来都市スゴかった。ほんとに手塚先生の書く未来都市を彷彿とさせて、手塚先生はここからヒントを得たのかしらん?と思わせる。高層ビルの間を走る電車みたいなものとか、手塚先生でさえ模倣されたのだとしたら、この映画の美術さんはいったいどこからどうやってこの都市をイメージしたのだろう??
あと、マリアの顔を模す前の人造人間のデザインとか、すんごいモダンで洗練されてましたよ!!えーっと、アニメ「コブラ」にでてくる色っぽい女のロボットみたいな。すげぇなぁ。
マシン・マリアとほんとのマリアは同じ役者さんが演じているのですが、人々を翻弄し堕落させるマシン・マリアの邪悪なことといったら…。ほんとのマリアの清廉なかんじもすごい、感動したのだけど、見事に白と黒、光と影として描かれていて楽しかった。やはし邪悪マリアがうまいこと見えないと、この映画の魅力は半減してしまうかも。

ストは「労働者と指導者は心が通じ合わないといけない」という、よくわかんない教訓で締めくくられるのだけど、でもなんか結局、あくまで「指導者」の立場の映画なのか?と思った。労働者が暴動を起こして、たしかに街は機能をうしなうのだけど、致命的に崩壊したのは地下世界の方で、しかも労働者達は暴動に夢中で子供達を残してきたことに気づかず洪水の危険にさらしてしまう、というおマヌケぶり。最後支配者と労働者の代表は握手を交わすけど、だからといって何かこの先良い方向に変わるのかどうかはおきざりのままでした。うーん?(でも今回公開のはリマスター完全版で、ラストはリメイク前と今回とで大分違うらしいです。前のも見たい。)
おもしろかった。
男の人がなんか白塗りで気持ち悪かったけど、すんごいおもしろかった。
来年もまた面白そうなのが来てたら、見に来たいなーと思いましたよ。なかなか普段見れなさそうなラインナップですしね。(そうでもないのかな?よくわからん。)

んで当然、手塚先生「メトロポリス」買って読む。感想はこちら

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