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幻想絵画館/倉橋由美子2003/02/13

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世の天才美少年慧(けい)君の耽美幻想ものがたり。
しつこい文語体で、「チャット」とか「ネットワーク」とか「ID番号」とか「掲示板」とか…すごい違和感あるけど、そのギャップがいかがわしくて、グロテスク。

トーリーは、作者の初期の血生臭いものにくらべると随分アッサリして、さわやかで、すごく読みやすいと思う。文語体だけどあんまりそれは問題なし。現代より、多分少し未来の慧君のまわりで起こる不可思議な物語は唐突で突拍子もないけど、軽々とうつつとユメを行き来する彼がどっかうらやましくも思う。なんつっても万能美少年だかんね…コレ重要。いくら天才でも、美しくなかったら、ちっともときめかないし読んでる意味ナシ!

実離れしてるから、「感情移入」はしないよ。油断すると置いてかれるので、つまんない人はつまんないよ。要注意。ふわふわとした浮遊感を味わって欲しい。倉橋作品は、慣れないひとは毒気にやられてしまうかもね?気持ち悪くなるかも。

心者向けには、この「幻想絵画館」と「大人のための残酷童話」がオススメですかな。「幻想〜」は、有名な絵画をモチーフに繰り広げられるフィクションで、その絵も掲載されてるので絵が好きな人はちょっとは楽しいと思うです。

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