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◆4月23日「存在と役割と望み」◆

天気良かった。新緑がまぶしく、うつくしかったす。でもああゆうのは生命が萌え起っていて、成長し続ける美しさなので、ちょっと目がまわってくらくらしてしまう。単にうちにこもってたからだけども。
梅田は平日の昼間でもやっぱり人が多くて落ち着かないけど、不思議と地下道歩いてるときは心安らかでした。刺すような日差しを尻目に、ちょっと薄ぐらーいのがよかった。なんか自分のペースで歩けた。夜7時過ぎくらいに、駅から自転車のって帰るときもおんなじ感じで、自分はライト付けてるから周りから認識されてるんだろうけど、周囲が暗い中(ホントの暗闇でなく適当に電灯が付いてる)だと自分で自分の姿を認識できないので、ひどく自分の存在があやふやで、意識だけがへろへろ浮かんで、ペダル漕ぎ続けてて、私という存在はそうやってへろへろ進んでいくだけの役割しかないように思えて、なんか気持ちよかった。前方からやってくる人影やら、田圃に落ちる心配がなければ、ずーっとペダル漕いで、どこまででも行きたいなーと思ったよ、そのうち意識やら何やらが夜に溶けて、夜になれるといいなと思ったよ。今日は一日活動して、久々人間に戻った感じでした。まる。

◆5月5日◆
たまに、日常と関係ない人達と羽を伸ばしたり、憂さを晴らすのはいいね。けども、けっこういつも終わってみて、私はこれがしたかったのかな??て、ほんとうに分かんなくなります。なんだろう。なにか、満ち足りてないことを、いちいち確認している気がする。せっかくの休みを、一人で過ごさなくてよかった、と思うし、たまに会う友達にあえて良かった、と思うし、他によりよい過ごし方があるのかといわれても思いつかないけども。てのひらには、一人で過ごしていたときと、変わらぬ孤独感しか残らない。

◆5月7日「散歩」◆
最近、散歩に挑戦している。今更。実は私は散歩が苦手で。
知った道だろうが知らない土地だろうが、目的もなく歩くということに対する罪悪感が拭いきれず、また風景に溶け込めない自分を想像し、他人の目を忘れられなくていたたまれなくなるので。何よりも自由に見える私は、どんなときも自分を忘れられない為に常に不自由でいる。窮屈なことこの上ない。散歩なのに。
ただ歩いていると、おのずとペースが一定になる。なるべく周囲の空気を味わうように歩くけれども、いつのまにかどこか目的地を決めて、ひたすら無心に歩く自分に気づく。考えてみると、目的もなく歩く、時間を過ごすなんて経験はいままでなく、何かしら目的、目標に向かって歩いてきたように思う。心が立ち止まっているときでさえ、早くこの場所を去ることを考えて自分をせかしてきた。本当に何も求めず、何にも求められず、一人で歩く経験が、私にはない。
ふと、歩みをゆるめてみると、私が私にゆるやかに追いつき、重なり、はじめて自分に出会えたような気分になった。いままで何に向かって歩いていたのか。私は急ぐわたしの、すぐ後ろにいた。このとき私は、独りだった。何の目的も、効果も、能力も、意志もなくなったときに、私ははじめて、私の為の自分になれた気がした。
生きていくというのは、独りの自分を失い続けるということだ。 そうしなければ、孤独を忘れられない。私は独りの私を、どこか知らない、見えない場所に放置し、緊張し続け、置き去りにして走り去る。そして誰もいない場所で、私は私を思い出す。放置した自分を迎えに行く。たった一人で、独りになる。その時のみ私は、私を自覚する。
誰のためでもなく、たったひとりで完結した私。誰に対する私でなく、ただ私であるということのみ抱える私。私のための私。それを見つけた私は、シアワセなのかフシアワセなのか分かんないけど。何も私に作用するモノがないので、とりあえず悲しい気持ちは、ない。

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