^手術の概要

 心房中隔欠損症の手術は、心疾患の手術の中ではもっともやさしい手術に分類されます。開心術と呼ばれるもので、
人工心肺を使って、一時機械で体中に血液を送り、その間に心臓の中を空にして、孔を塞ぐというものです。
 手術時間は
2時間から3時間のようです。ICUに1日いて、何ごともなければ、翌日には一般病棟に移れ、術後2日目には、歩けるようになるようです。


 欠損孔は直接、糸で閉じる場合と、人工の布などをパッチに使って閉じる場合がありますが、それは、孔の形によるようです。パッチに使った布の表面は、手術の6ヵ月後には自分の組織でおおわれ、その後布は残りますが、血液に触れる面は自分の組織になるそうです。
 手術の期間は短い所で1週間ですが、
一般的には3週間くらいのようです。そういったところも、御家庭の事情にあわせて、病院を選べると思います。
_人工心肺 

 使用する時間は、一般的な心房中隔欠損で30分以内だそうです。この装置は、静脈の血液を体外へ導いて酸素を与え、それを再び体内の動脈を通して全身へ送るものです。作動している間は心臓も肺も動かさずに手術できるわけです。
 はじめに体を
低体温(31度)にしリンゲル液(点滴に使うような液)を詰め、子供の心臓につないで回し始めます。



 術後は液で血液が薄まるため、貧血になるので、
造血剤を飲むようです。

 この人工心肺での無輸血手術は、近年では3キロ代の赤ちゃんで、実績をあげられた病院もありますが、一般的には5キロ以上という病院が多いようです。でも、地方の病院などでは15キロ以上などというところもありますので、注意して下さい。
`一般的な心臓手術の方法

1 全身麻酔
 @ マスクによる酸素吸入を受けながら
   麻酔が効いて眠る
 A 筋弛緩薬とういう、注射をうち、筋
   肉を柔らかく、動かなくする
 B 口を通して気管内へ人工呼吸用のチ
   ューブを挿入し、人工呼吸にする

2 手術開始
 @ 皮膚と皮下組織の切開
    通常、胸のまん中を縦方向にメス

    で切開し、その後、その下にある
    胸骨の骨膜までを電気メスで切開
    する
 A 胸骨の切開
 B 心膜を切開し、心臓に到達



 C 人工心肺の装着
 D 心臓へ流れる血液を止め、心臓の
    筋肉に保護液を注入して心臓を

    停止させる
 E 心内の手術。欠損孔を塞ぐ
 F 手術終了後、心臓に血液を戻す
 G 心臓の力が回復後、人工心肺を停
    止する
 H 出血している部分を止血しドレーン
  (心臓の出血を体外へ流す管)を装着
 I 切開した部分の縫合
 J 手術終了
 K 麻酔は醒まさずにICUへ移動



参考 hhp『長野病院の心臓手術の方法』